段ボール原紙

私たちが日頃何らかの形でお世話になっている段ボールの表面や裏面は良く見るとかなり薄い紙です。
そして分厚く見えるのはその真中に波打っている段々があるからです。
そして、この表面と裏面、中にある段々の紙を段ボール原紙または段原紙と言います。
この段ボール原紙の元の形は新聞紙などと同じように製紙工場では大きなロール紙です。
そしてコルゲータという機械でこれらの紙が張り合わされて段ボールになるのです。
現在、この段ボール原紙を生産する向上は中国の広東省に沢山あります。
ところで段ボールの表面、つまり外側の紙を段ボール用語ではライナーと言います。
ライナーは一見薄く見えますが実は多層抄きの板紙で、通常は4つの層に抄いてあります。
先ほど段ボール原紙の生産が中国の広東省と言いましたが、日本では原料として主に古紙が使われています。
そして、古紙を50パーセント以上混ぜているライナーをKライナー(クラフトライナー)と言い、90パーセント以上が古紙のライナーをCライナー(ジュートライナー)と言います。
このライナーには主にK7、K6、K5、C6、C5、D4、D3の7種類がありますが、K7が一番硬い紙でD3が一番柔らかい紙です。
ライナーには水気を撥ねるものや耐水性のあるものもあります。
またKライナーにはグレードにより色々な段ボール原紙があります。
そして、ライナーは強度が必要なので強度を増やすために薬剤を使います。
そして、段ボール箱の表面のライナーに印刷する際の印刷用インクも水を撥ねる耐水用のインキが使われます。
次に真中にある波状に段々がついた紙は中しん(芯)と言います。
中しんも多層抄きの板紙で矢張り4層抄きです。
原料には矢張り古紙が使われています。
中しんにはV20、V19、V18、V16、V12、S18、S16、S14、S13、S12、S11、S10の12種類があり、V20が一番硬く、S10が一番柔らかい中しんです。
なお、Vの種類は紙力増強剤を使って強度を増やしています。
このように段ボール原紙には表面用のライナーや真中に使う中しんがありますが、いずれも古紙を再利用している場合がほとんどですから、段ボール紙はかなりリサイクルに協力していることになります。
そして、使い捨ての段ボール自体もまた段ボールの原材料になるのです。
因みに先ほどコルゲータという機械で原紙を張り合わせて段ボールを作ると言いましたが、この機械の名前から英語で段ボールはコルゲート紙と呼ばれています。
つまり張り合わせ機械を使った紙ということですから、段ボールという日本語からは想像がつきません。
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